nunkoikeの日記

32週で第一子を死産

子宮内胎児死亡宣告までの約1週間②

921 子宮内胎児死亡宣告]
この日は祝日で旦那も仕事は休みのため
朝から家で2人ゲームをしながらゴロゴロ過ごしていました。
昼過ぎ頃「あれ?昨日まであんなに激しかった胎動が今日は朝から感じてないぞ?」と気が付きました。
様子見で30分くらいお腹を観察しましたが胎動がない。
お腹を叩いたり、押したり、話しかけたり色々試しましたが胎動がない。

14時頃心配になり病院に電話しました。
するとすぐに病院へ来て下さいと言われ旦那に車で送ってもらいました。
出産レポなど読むのが好きだったので胎動が急に無くなるのは胎児が危険ということは知っていました。
車での移動中大丈夫であってくれ。大丈夫であってくれ。と祈りながらも最悪の場合の覚悟もしていました。
新型コロナの関係で病院内付添禁止のため旦那は駐車場で待機です。

祝日なので病院内は誰一人おらず私のために開けてくれました。
待ち時間はなくすぐに診察室へ案内されました。
今日はいつもの先生ではなく初めてみる先生。
病院についた安心感からか若い優しそうな先生だなとのんきに思っていました。

エコーでお腹を見ました。
私も画面を見ていたのですが、すぐにいつもと違うなと違和感を察しました。
いつもはピコピコと動いている心臓が見えない。
先生もエコーをあれこれ動かしながら「あれ?あれ?」と頭を抱えていました。
なかなか先生が何も言ってくれないので私から言いました。

私「心臓動いてないですか?」

先生「動いてないです。」

ここからは頑張って先生の話を聞こうとするのですが
息が詰まるほど泣いてしまい記憶が曖昧です。
お母さんも赤ちゃんも誰も悪くないよ。自分を責めちゃだめだよって言葉ははっきりとおぼえています。
看護師さんが旦那さんは来てるの?車種わかる?という問いになんとか答え
旦那を診察室まで連れてきてくれました。

旦那にあとから聞いた話、
診察室に入った瞬間私が泣いていたので最悪な事態になったんだなとわかったそうです。
先生から「心臓が動いていません」と言われたとき悲しいとかの前に足が震えたと言っていました。

原因を探るため先生がエコーでもう一回しっかり見てくれました。
がエコーでは何もわかりませんでした。

先生の話を聞かなきゃ息子に申し訳ないと頭ではわかってるんですが
先生の言葉ひとつひとつ聞くたび、感情が高ぶり息が詰まりました。
「息をしっかり吐いて苦しくなっちゃうから」と言われるも
涙の止め方も息の吐き方も何もわからなくて
「あぁーーーーーーー」とわめき過呼吸になりながら泣いたのは大人になって初めてかもしれません。
説明聞かなきゃと思うのにどうしても難しくて
機転を利かせた先生が別の部屋に旦那を案内。先生と旦那だけで話をしてもらいました。

その間に看護師さんが車椅子でベッドのある部屋へ移動させてくれました。
頭も身体もフワフワしてて看護師さんにもたれかかってしまい
もう少ししっかりしなきゃだめだったなと反省。

一人ベッドで無心で寝ていると
先生から説明を聞きおえた旦那がベッドのある部屋まで来てくれました。
「僕がずっと一緒にいるから」「ひとりじゃないよ」「誰も悪くないし、自分を責めちゃだめだよ」って泣きじゃくる私をずっと励ましてくれました。
旦那も同じ思いをしているはずなのに私を強く励ましてくれて本当にありがたかったです。一緒に泣き崩れてもおかしくないこの状況でよく頑張ってくれていました。

普段の旦那は2歳年下なのもあるのか子供っぽいな〜私が支えてあげなきゃな〜と思っていたのですが、
今回の件でこの人と一緒になれてよかった。私は幸せだな。と強く思えました。

しばらくして落ち着き旦那がゆっくり話してくれました。
■32週で赤ちゃんも大きいから陣痛促進剤を使い通常の赤ちゃんを出産するのと同じ経膣分娩になること。
■出産しても死産の理由はわからないことが多いこと。
■32週で死産することは珍しいこと。
■32週まで成長しているので次回の妊娠にはおそらく影響はないこと。
■へその緒が首に巻き付いたり、胎盤の位置が悪かったりそういう異常は見られないこと。
■息子が元気すぎて自分でへその緒を握ってしまい血流を止めてしまったかもしれないこと。
■心臓が止まってからそんなに時間が経っていないこと。



ママとして息子を産んであげられることが嬉しい。
ママとして最後まで頑張るから。

聞き終えた後自信を持って旦那にこう言えた自分を褒めてあげたいです。
生きて産んであげることはできないけど
9ヶ月間私のお腹の中でここまで大きくなってくれた強い息子を産んであげられる。
母乳をあげたり、おむつを替えたり、お風呂に入れたりすることはできないけど
ママの仕事はそれだけじゃない。
へその緒から栄養を渡して、お腹の中で育てて、ストレッチして、話しかけて声をきかせて
すでに仕事いっぱいやらせてもらってた。
パパが仕事から帰ってパパの声を聞くとウニョ〜〜〜ンって動き始めるパパ大好きな息子。ちょっと早すぎたけどパパと息子を合わせてあげられる。

今から息子にやってあげられることは少ないかもしれないけど
最後までママの仕事を全うすることを誓いました。